Sunday, February 11, 2007

阿佐ヶ谷住宅


ちょっと個人的に関心のあることを。

阿佐ヶ谷の住宅に行ってきました。
異空間に飛んでいったような不思議な感覚を味わえる場所です。

阿佐ヶ谷住宅とは、分譲型集合住宅のことです。
2007年の春に取り壊される予定です。
当時の公団住宅と、建築家・前川國男の共同の設計により計画されました。
時間の止まったような、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
それは神田の錦町や須田町などの、戦後まもない路地的な、日本人固有の懐かしさとは違います。
無国籍というと語弊があるかもしれませんが、そう感じるくらい不思議な違和感と懐かしさを感じます。
香川県の島、直島のように、テラスハウスのひとつをギャラリーとして、展覧会が開催されています。


とても熱意をもった方の行動により、すばらしく、しかしなくなってしまう場所を知ることができました。
そしてほんの少し、ひょんな縁でその展示のお手伝いをさせていただきました。
行動と衝動の先に意味と成果がある。
輪っかのようにひとつながりになっていく思いのすばらしさを知ることができた一日です。

広い集合住宅をぐるっと楽しみながら回れます。
午後の心地よいひとときを過ごせます。
ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか?
そして少しだけ考えてみてください。

建物が消費される世の中には、なってはいけないと思います。
幸せですね、みんなに見てもらえて。阿佐ヶ谷住宅。


NO.9

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